
ヴェネツィアに0-2で勝ったインテルは、前半を終えた時点でリードしていなかった。それでもクリスティアン・キブ(Cristian Chivu)監督は後半の頭に3枚を同時に替えた。出たのはヤン・ビセック、ペタル・スチッチ、アレクサンダル・スタンコビッチ。入ったのはマヌエル・アカンジ、ニコロ・バレッラ、ハカン・チャルハノールだ。勝ち点3の陰で、この3人交代は何を示していたのか。
Internews24が10月29日にガゼッタ紙の報道を引いて伝えたところでは、キブは前半の内容に満足していなかった。リードを許したわけではないのに動いたのは、それだけ指揮官が「試合の質」に不満を持っていたということになる。キブ自身も試合後に「幸運だった」と語り、前半終了時には全員を替えたかったと明かしている。この発言は別の記事で詳しく扱った。
交代の内訳はこうだ。
試合はインテルの2つのオウンゴールで決まった。ビセックとスチッチが組む中央右のラインは、ヴェネツィアのヘルガソンの攻撃と圧力に苦しんだとInternews24は見ている。スタンコビッチについては、弟でヴェネツィアのGKフィリップ(Filip Stanković)と対戦し、父デヤンが場外から見守る状況での緊張があった可能性を同記事が指摘している。ただし、これは推測の域を出ない。
同記事によれば、3枚替えでインテルは陣地を押し上げ、試合の主導権を握った。一方で、そのぶんヴェネツィアのカウンターに使えるスペースも増えた。前半の流れをはっきり変えるところまでは届かなかった、というのが評価だ。
その結果を支えたのがイヴァン・プロヴェデル(Ivan Provedel)だ。各紙の採点でも彼が突出している。後半に動かして押し込んだ采配は、守護神の働きと2つのオウンゴールに助けられた面もあったと考えられる。
Spazio Interの要約によると、スタンコビッチは主要各紙で5点だった。アンジュ=ヨアン・ボニー(Ange-Yoan Bonny)とビセックは5〜5.5点で、トゥットスポルト紙はボニーが「エリア内で動くときの柔らかさ」を、コッリエレ紙はビセックが「ふらつき、上がるべきときに上がらない」ことを指摘したという。
高評価の側では、プロヴェデルが7〜7.5点で、ガゼッタ紙は「救世主的」と形容した。マルクス・テュラム(Marcus Thuram)は全紙で7点。カルロス・アウグスト(Carlos Augusto)は6.5〜7点で、「運命に口づけされた」という趣旨の評価だった。ただし、各紙が個別に何点をつけたかは元記事では分からない。
ここで浮かぶのは、土曜のミラノ・ダービーの先発像だ。ビセックとスチッチの右側と、スタンコビッチを含む中盤の組み合わせは、ヴェネツィア戦では機能しなかったと各紙は見ている。バレッラとチャルハノール、アカンジが入って落ち着いた構図を踏まえれば、キブがダービーで「後半の布陣」を先に選ぶ可能性も考えられる。もっとも、ラウタロ・マルティネスの欠場が伝えられており、攻撃陣の顔ぶれと連動して決まる話でもある。
勝ち点3と引き換えに、前半の内容という宿題を持ち帰った夜だった。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月29日
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