
勝ったからこそ、笛の話は余計に重い。フィオレンティーナ戦の68分前後、エリア内で倒れたテュラムにPKは与えられず、その夜のうちにガゼッタ紙上で「明白な誤り」との評価が出た。
インテルが0-1で追う68分前後(媒体により67〜69分)、エリア内でテュラムがフィオレンティーナのヴィエリ(Viery)と接触して倒れた。インテルの選手は強く抗議したが、主審マウリツィオ・マリアーニ(Maurizio Mariani)は笛を吹かず、VARも介入しなかった。コリエレ・デッロ・スポルトのモビオラ(判定解説)は、マリアーニが一瞬ためらったように見えたと書く。ただし同記事は、この場面の正誤を断定していない。
インテルはその後、同点弾を決め、アディショナルタイムにはテュラムがバルデペニャス(Valdepeñas)に倒されてPKを得た。こちらは主審が指さし、ジエリンスキが決めている。つまり同じ選手が、似た位置で、片方は取られ、片方は取られなかった。
試合の夜、ガゼッタ・デロ・スポルトにカルヴァレーゼ(Calvarese)のコメントが載った。ヴィエリとテュラムの接触について、技術的には明白な誤りだったと言い切っている。
原文: "Dal punto di vista tecnico, l'episodio che coinvolge Viery e Thuram rappresenta un errore evidente, l'arbitro avrebbe dovuto assegnare il calcio di rigore e il VAR sarebbe dovuto intervenire per correggere l'errore."
訳: 「技術的に見れば、ヴィエリとテュラムが絡んだ場面は明白な誤りだ。主審はPKを与えるべきで、VARも介入して誤りを正すべきだった」
さらに同氏は、これは審判委員会、そしてオルサート本人の評価でもあるだろうと述べ、リッソーネのVAR室が介入すべきだったと重ねた。一方で、アディショナルタイムのPKについては「マリアーニの判断は正しい」と、はっきり肯定している。
つまり、評価はこう分かれる。取られなかった一度目は誤審、取られた二度目は妥当。インテルにとっては、判定が一方向にだけ傾いたわけではないことになる。
テュラムは試合後、判定への不満を隠さなかった。
原文: "Ogni volta l'arbitro pensa che ho simulato, ho preso giallo a Bologna e hanno detto che era rigore."
訳: 「毎回、審判は僕がシミュレーションをしたと思う。ボローニャではイエローをもらったが、あれはPKだったと言われた」
ボローニャ戦への言及は、本人の中で同種の判定が積み重なっていることをうかがわせる。同じ会見で彼は、相手に仕掛け続けるしかないという趣旨も話している。
キブ監督の言葉は対照的だった。判定を理由に下を向くことは求めない、という立場だ。
原文: "Ho sempre detto che le gare durano 90 minuti, non voglio vedere gente che si piange addosso o si lamenta per le decisioni arbitrali. Voglio vedere gente che ci crede e reagisce."
訳: 「試合は90分続くといつも言ってきた。自分を憐れんだり、判定に文句を言ったりする選手は見たくない。信じて、反応する選手が見たい」
ジャンルカ・マンチーニや元審判らの批判も試合後に相次いだと、FCInterNewsは伝えている。ただし、その多くは見出しの要約までしか確認できておらず、ここでは扱わない。
この勝利はアディショナルタイムの逆転で、インテルは勝ち点22でラツィオと並んで首位に立った。誤審があっても勝ち点を落とさなかったため、論争は結果に影響しにくい。ただ、テュラム自身が「毎回」と話している以上、次節以降も同種の場面がどう裁かれるかは注視に値する。
キブが審判批判を封じる一方で、選手の側には不満がある。その温度差が、ロッカールームで今後どう処理されるのかは、元記事の範囲では分からない。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月26日
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