
移籍金以上に難しいのは、新しい街とピッチの両方に馴染むことだ。夏にリバプールから加入したイングランド人MFは、ファッションウィークの華やかさよりも先に、チャルハノールら中盤の同僚との呼吸合わせに心を砕いているという。静かな代表ウィークという時間を、ジョーンズはどう使い、サン・シーロ初先発への布石とするのか。
『ガゼッタ・デロ・スポルト』が28日伝えたところによると、カーティス・ジョーンズはミラノのモニュメンターレ墓地近くに居を構え、家族も呼び寄せてこの街での生活を本格的に始めている。加入から日は浅いが、ミラノ・ファッションウィークのイベントにも顔を出すなど、早くも街の文化に馴染みつつある様子だという。
ピッチ上では、キブ監督がジョーンズをプレミアリーグ水準の強度を持つチーム作りに欠かせない駒と位置づけていると伝えられる。ここまでのところ、途中出場で起用された際に最も良いパフォーマンスを見せているのが実情で、目下の課題はインテルの中盤の選択肢とタイミングよく連係するポジショニングの習得にあるという。
中盤ではハカン・チャルハノールが軸となるプレーメーカーであり、ピオトル・ジエリンスキも絡む構成の中で、左サイドはフェデリコ・ディマルコかカルロス・アウグストが支える形になる見込みだ。代表ウィークで練習拠点アッピアーノ・ジェンティーレに戻ればチャルハノールとも合流し、10月10日のパルマ戦でのサン・シーロ初先発に向けて、チームメートとの理解を深める好機になると分析されている。
新天地での成功は、ピッチ外の安定と無関係ではない。家族を呼び寄せ、ミラノの文化に自ら足を運んで馴染もうとする姿勢は、単なる話題作りではなく、シーズンを通じて力を発揮するための土台作りと捉えるべきだろう。移籍初年度の適応に苦しむ選手が少なくない中、この早い段階での生活基盤の確立はポジティブな材料と考えられる。
途中出場で持ち味を発揮しているという評価は、裏を返せば先発でのタイミングの習得がまだ途上であることを意味する。チャルハノールやジエリンスキといった攻撃的な選手たちとの間合いは、練習だけでなく実戦を重ねなければ掴みきれない部分も多い。代表ウィークという中断期間は、ジョーンズにとって焦らずこの間合いを詰められる貴重な時間になるのではないか。
10月10日のパルマ戦でのサン・シーロ初先発が目標地点として語られている点は、クラブ側の期待値を示すサインとも読める。ここで結果を出せれば、インテルの中盤ローテーションにおける立ち位置は一気に上がる可能性があり、逆に精彩を欠けば出場機会の確保に時間がかかる展開も考えられる。
新しい街に根を下ろし始めたジョーンズにとって、代表ウィークは休養ではなく仕込みの時間だ。サン・シーロのピッチで初めて名前を呼ばれる日、彼はどんな景色を見せてくれるだろうか。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年9月28日
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