
水面下の駆け引きが、ついに表のテーブルに乗った。[[インテル・ミラノ]]が[[トッテナム]]のアルゼンチン代表CBクリスティアン・ロメロ(Cristian Romero)獲得へ、選手サイドとの直接交渉を開始した。代理人は木曜からミラノに滞在し、クラブ間の対話もすでに進行中。[[トレヴォー・チャロバー]]と[[ウマル・ソレ]]を見送ってまで狙い続けた「本命」との、夏の勝負どころ。
移籍市場の第一人者ファブリツィオ・ロマーノ(Fabrizio Romano)が自身のYouTubeチャンネルで明かしたところによると、インテルはロメロ獲得に向けて「強く、確信を持って」動いており、木曜夜から選手側との交渉を正式にスタートさせた。代理人はミラノに入っており、クラブ間でもトッテナムとの対話がすでに始まっているという。
トッテナム側もロメロの放出には前向きだ。ロマーノによれば、CBを4枚抱え欧州カップ戦のない今季のスパーズにとって、ロメロは「売却対象」であり、インテルとの交渉テーブルに着く用意があるとのこと。さらにスポルティタリア(Sportitalia)は24日深夜、インテルが固定金と出来高を合わせて4000万ユーロ規模の金額を想定しており、選手本人はネラッズーリ行きに「全面的なOK」を出していると報じた。
一方で、この一本化の裏で消えた選択肢もある。ロマーノは、インテルが6月のソレに続き、7月にはチャロバーの線からも「数週間前に」完全に手を引いたと説明。チェルシーと公式な接触を持たないまま撤退したことで、チャロバーは[[コモ]]が獲得に近づいている。
原文: "L'Inter sul Romero ci sta lavorando in maniera forte, in maniera convinta. (...) L'Inter nella giornata di ieri, nella serata di ieri, per essere precisi, ha iniziato la trattativa col giocatore. Gli agenti sono a Milano da ieri, non da oggi. Sono partiti i contatti diretti."
訳: 「インテルはロメロ獲得に強く、確信を持って取り組んでいる。(中略)正確に言えば昨日の夜、インテルは選手との交渉を開始した。代理人たちは今日ではなく昨日からミラノにいる。直接の接触が始まったんだ」(ファブリツィオ・ロマーノ)
昨夏トッテナムと高額の新契約を結んだばかりの28歳ワールドクラスCBに対し、固定+ボーナスで4000万ユーロという想定額は、市場価値だけを見ればむしろ割安と考えられる。ポイントは売り手の事情だ。CBが4枚飽和し、欧州カップ戦を失ったスパーズには高額年俸者を整理する動機があり、買い手が実質インテルに絞られつつある今、価格決定権は徐々にミラノ側へ傾いている。前日には「オークションには参加しない」というフロントの姿勢も報じられており、ソレ、チャロバーと同様に「高値なら降りる」という規律を貫きながら、本丸だけは仕留めにいく——マロッタ=アウジリオ体制らしい交渉術と言えるだろう。
ピッチ上での意味も大きい。[[クリスティアン・キブ]]の3バックは昨季セリエA最少失点の骨格だが、アチェルビとデ・フライが去った今、中央を任せられる「格」のあるCBは実質バストーニとビセックのみ。W杯を制したばかりのアルゼンチンの闘将が加われば、対人の強度とラインコントロール、そして勝者のメンタリティが一挙に補強される。ラウタロ・マルティネスという同胞のキャプテンの存在も、適応リスクを下げる材料と考えられる。
ただし楽観は禁物だ。ロメロの高額年俸の処理、トッテナムが最後に吊り上げてくる可能性、そしてGdSが示唆する既存戦力への玉突き(誰かがベンチに「犠牲」になる)という内政問題も残る。交渉が長引けば、バルセロナが漁夫の利を狙う展開も否定できない。週末に予定される続報が、この夏のインテルの補強全体の成否を占う試金石になりそうだ。
ソレを見送り、チャロバーを見送り、それでも守備の大黒柱探しを止めなかったインテルが、ついに本命との直接対話に入った。4000万ユーロでW杯王者の心臓部を買えるなら、それは投資か、賭けか。答え合わせの週末が来る。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年7月25日
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