
テレビの前でW杯を見ながら、腹を立てていた——ただし相手は自分自身に。ドイツ合宿中の[[カルロス・アウグスト]]がインタビューに応じ、ブラジル代表落選の悔しさ、キブ監督との対話、そして左の3バックで手本にする[[アレッサンドロ・バストーニ]]への敬意を率直に語った。契約延長間近と報じられる28歳の言葉には、「ジョーカー」であることへの誇りと葛藤が同居している。
カルロス・アウグストは23日夜(日本時間24日朝)、FCInterNews系列のFcInter1908によるインタビューで、ドイツ合宿の手応えを語った。連覇を果たしたチームに漂う空気を「ちょうど良い落ち着き」と表現し、スクデットとコッパ・イタリアの二冠後に緩みが出るリスクを認めつつ、経験豊富なグループがその保証になると強調。今の目標は練習強度を高く保つことだと述べた。
個人としては「常にピッチに立ちたいが、最優先はチームの役に立つこと」というスタンスを改めて明言。一方で、テレビ観戦となったW杯については自分自身への怒りを隠さず、その悔しさをセレソン復帰への原動力に変えると語った。クリスティアン・キブ監督については、選手時代に培った勝者のメンタリティを伝えられる指揮官と評し、日常的に対話があることも明かしている。左ウイングバックと3バック左(ブラチェット)の兼任については、バストーニとディマルコから学ぶ姿勢を示し、新加入・若手ではスタンコビッチ、マッソリン、そして右サイドで新たな役割に挑むディウフの3人を名指しで評価した。
原文: "Ho guardato il Mondiale in televisione e mi sono incavolato. Però con me stesso, perché so che, da parte mia, a volte potevo fare un po' meglio."
訳: 「W杯はテレビで観て、腹が立った。ただし自分自身にだ。自分としても、時にもう少しうまくやれたはずだと分かっているから」
原文: "Abbiamo Bastoni, che fa questo ruolo alla perfezione, e io provo a imparare da lui e da Dimarco."
訳: 「うちにはこの役割を完璧にこなすバストーニがいる。僕は彼とディマルコから学ぼうとしている」
このインタビューの肝は、脇役性の受け入れと個人の野心が矛盾なく語られている点だろう。二冠チームにおいて、左の2ポジションを埋められる存在は戦術的な保険そのものであり、キブの3-5-2はカルロス・アウグストの汎用性なしには回転しない。他方、本人が口にした「セレソン復帰」は、出場時間なくして叶わない目標でもある。バストーニの牙城とディマルコの序列の間で、この健全な緊張感がどこまで保たれるかは、シーズン中盤の隠れたテーマになると考えられる。
スタンコビッチ、マッソリン、ディウフという名指しの3人は、いずれもこの合宿で評価を上げている顔ぶれと重なる。特に「別の役割で全力を尽くしている」というディウフ評は、キブが試す右サイド起用が選手間でも既成事実化しつつあることの傍証と読める。中堅がインタビューで若手を持ち上げる構図そのものが、二冠後のチームに必要な新陳代謝への前向きなメッセージと推察される。
自分に腹を立てられる選手は、まだ伸びる。左の万能職人が語った悔しさと謙虚さは、二冠の後に緩みがちなチームにとって何よりの防腐剤だろう。バストーニに学ぶ男が、いつバストーニを脅かす存在になるか。それもまた楽しみの一つである。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年7月24日
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