
最下位との一戦を前に、監督の頭の中はもう土曜の夜にある。現地紙の水曜朝の論調は、ほぼその一点に集まった。ヴェネツィア戦で誰を休ませ、誰に託すのか。答えが、そのままダービーの顔ぶれを占うことになる。
ヴェネツィア対インテルは現地18時30分の開始だ。コッリエレ・デロ・スポルト紙は、キブ(Cristian Chivu)が「すでにヴェネツィアの先を見ている」と書いた。Passione Interが伝えた同紙の内容では、ミラン、フェイエノールト(Feyenoord)、コモ(Como)と続く日程を見据え、ペンツォでの試合が「いくつかの回しをするのに理想的な機会」になるという。
名前が挙がったのは、ハカン・チャルハノール(Hakan Çalhanoğlu)とマヌエル・アカンジ(Manuel Akanji)の2人だ。
原文:"È il caso di Calhanoglu e Akanji, entrambi candidati alla panchina"
訳:「チャルハノールとアカンジがそうだ。2人ともベンチの候補になっている」
休ませる理由についても、同紙は「休むべき選手がいる。このあと彼らなしで済ませるのは難しいのだから」という趣旨で書いている。主力を守るための一手、という整理だ。同じ記事は、最終的な先発にはまだ決まっていない点が残るとも付け加えている。
CdS系の記事によれば、アレッサンドロ・バストーニ(Alessandro Bastoni)が最終ラインの中央に戻り、カルロス・アウグスト(Carlos Augusto)が下がった位置に入る形が考えられている。一方、ガゼッタ・デロ・スポルト紙のFC Inter 1908経由の記事は、バストーニを「中央の centralone」で使うのか、3バックの左の「braccetto」で使うのかを監督が考えていると伝えた。中央に置けば、左利きが3人並ぶ布陣になる。どちらの案が採られるかは、現時点で報道が割れている。
中盤では、アレクサンダル・スタンコビッチ(Aleksandar Stanković)の初先発が取り沙汰されている。今季のここまでの出場は計46分にとどまり、ガゼッタ紙は「待ちに待った初先発になりそうだ」と書いた。相手のゴールマウスには兄のフィリップ・スタンコビッチ(Filip Stanković)が立つ予想で、名手デヤンの息子同士が顔を合わせる夜でもある。
ダービーに直結するのは前線だ。コッリエレ紙は、マルクス・テュラム(Marcus Thuram)が土曜のミラン戦に備えて温存される可能性を挙げ、監督は「頼れる9番にまた頼る誘惑に打ち勝たなければならない」と書いた。
そこへガゼッタ紙が別の事情を足している。ピオ・エスポージト(Pio Esposito)は万全ではなく、思うように練習できなかった。キブは最後に判断するという。
原文:"su Esposito junior Cristian Chivu deciderà soltanto all'ultimo"
訳:「エスポージトについては、キブは最後の最後に決める」
一方でアンジュ=ヨアン・ボニー(Ange-Yoan Bonny)は、同紙によれば自分が最初から出ると分かっている。エスポージトが使えない場合は、フランス人のテュラムが「残業」を強いられる、というのが同紙の見立てだ。
ここからは筆者の見方になるが、今回の布陣案は「ヴェネツィアに勝つ」ことと「ダービーに最良の状態で臨む」ことの両立を狙った設計だと考えられる。2つを同時に満たすには、ベンチから流れを変えられる選手の存在が要る。
ガゼッタ紙は、エスポージトがベンチスタートでも試合を変えられる選手だと評している。ボローニャ戦の途中出場がその例だという。もし前半に決着がつかなければ、後半の交代の使い方で、土曜の駒の並びも見えてくる可能性がある。
最下位相手のローテーションは、やり方を誤ると「軽く見た」と受け取られる。その点、受けて立つ側の選手の入れ方に注目しておきたい。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月28日
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