
力の差は明らかなのに、なぜ試合はいつも後半までもつれるのか。最下位との一戦を前に、コッリエレ・デロ・スポルト紙は、キブ(Cristian Chivu)が選手たちへ向けて求める一つの注文を書いた。試合の頭から、噛みつけ。
ヴェネツィアは勝ち点3で最下位にいる。同紙はそこを隠さない。
原文:"Guardando i valori in campo, la sfida con il Venezia, ultimo con appena 3 punti, non dovrebbe avere storia."
訳:「戦力を見る限り、わずか勝ち点3で最下位のヴェネツィアとの一戦は、勝負にならないはずだ」
だが、続く指摘が鋭い。今季のインテルは「いつも出足でつまずいてきた」という。
原文:"In tutte le altre partite, il risultato è rimasto in bilico almeno fino all'intervallo."
訳:「それ以外のすべての試合で、結果は少なくとも前半が終わるまで揺れていた」
例外は一つだけだ。パルマ(Parma)戦、前半のうちに3点を奪って試合を閉じた。Passione Interが伝えたところでは、キブはあの試合のように、立ち上がりから圧力をかけて早く決着をつけ、体力を温存したい考えだという。
同記事は、原因を力の差には求めていない。
原文:"Non è un problema di qualità, ma di concretezza sotto porta."
訳:「質の問題ではなく、ゴール前での確実さの問題だ」
チャンスは作れている。決め切れない。決め切れないから、後半に入っても試合の緊張が解けない。この構図自体は、これまでの流れと矛盾しない。
また、体力を温存したい理由は明らかだ。3日後にはミラノ・ダービーが待つ。早く試合を終わらせられれば、そのぶん交代の選択肢が広がり、休ませたい選手の出番も減らせる。別稿では、チャルハノールやアカンジをベンチに置く案が伝えられており、「前半で閉じる」という注文はその休養策とセットで見るのが自然だと考えられる。
コッリエレ紙はこの試合を、一つの試験として位置づけた。
原文:"Vincere e farlo in scioltezza sarebbe un'inversione di tendenza, utile anche per il futuro."
訳:「勝つこと、しかも余裕を持って勝つことは、流れの転換になり、将来にも役立つだろう」
勝ち点を取る試合と、勝ち方を学ぶ試合は別物だ。勝ち点22でここまで来たチームが次に手にしたいのは、「苦しまずに勝つ」という経験なのかもしれない。
前半の45分は、この夜の最大の見どころになりそうだ。そこで閉じられなければ、いつもの景色になる。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年10月28日
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