5レーンとは?意味と使うチーム
別名: Five lanes/five vertical lanes/five corridors/5レーン理論
ピッチを縦に5本の帯(レーン)に分け、両サイド・左右のハーフスペース・中央をそれぞれ誰が埋めるかで攻撃の配置を考える枠組みです。グアルディオラのチームで広く知られました。
要点
- ピッチを縦にサイド2本・ハーフスペース2本・中央1本の計5本に分けます。
- 攻撃時は5本すべてのレーンに一人ずつ置き、相手の4バックに5人で向き合うのが基本形です。
- 同じレーンに人を重ねないことで、ボール保持者のパスコースを確保します。
- レーンを埋める選手はローテーションで入れ替わります。
5本のレーンの分け方
タッチラインからペナルティエリアの外側の線までが左右のサイドレーン、センターサークルやゴールエリアの幅にあたるのが中央レーンです。その間に挟まれた2本がハーフスペースになります。指導の現場では、左から1〜5の番号で呼ぶこともあり、サイドが1と5、ハーフスペースが2と4、中央が3です。
どう埋めるか
攻撃時に5本すべてのレーンに人を置くのが基本形です。ウイングがタッチライン際に張って幅を取り、2人のインサイドハーフが左右のハーフスペース、センターフォワードが中央に立ちます。こうして前線に5人が並ぶと、相手の4バックの間と外側にそれぞれ一人ずつ立つ形になり、最終ラインに「5対4」を突きつけられます。同じ縦のレーンに3人以上が重ならないようにするのも、パスコースを確保するための約束です。
誰が埋めるかは入れ替わる
レーンを埋める役は固定ではありません。サイドバックが外へ上がってウイングが内に入る、インサイドハーフが外へ流れてサイドバックが内に絞る、といった入れ替えで、相手のマークをずらします。大切なのは、どのレーンも空けないこと、あるいは意図して空けることです。
弱点
前線に5人を並べると、後方に残る人数は限られます。ボールを失えば広く散らばった陣形の内側を突かれやすく、残った選手で相手のカウンターを止める準備が必要です。5人のうち誰かが位置を守れないと、パスコースが一つ消えてしまう点にも注意がいります。
生まれた背景
縦のレーンで攻撃を整理する考え方は、ドイツ語のHalbraum(ハーフスペース)とともに指導者講習の定番になってきました。グアルディオラはトレーニングでピッチを区画に分けることで知られ、マンチェスター・シティ就任1年目の2016-17シーズンには、4-3-3を保持時に3-2-5へ変える形でプレミアリーグに持ち込みました。
使っているチーム
マンチェスター・シティ(ペップ・グアルディオラ、2016-17)
4-3-3から、保持時は3-2-5に近い形に変化しました。両サイドバックを内側に絞らせ、ウイングが大外、2人のインサイドハーフが左右のハーフスペースに上がって、前線の5レーンを埋めています。
戦術ボードで試すときの見どころ
4-3-3か3-2-4-1を並べ、前線の5人がそれぞれ別のレーンに立っているか、同じレーンで2人が重なっていないかを確かめてみてください。サイドバックとウイングの役割を入れ替えても5本が埋まっているかが見どころです。
戦術ボードを開く(無料)よくある質問
- 5レーンを埋めるのは毎回同じ選手ですか?
- いいえ。サイドバックが外に上がってウイングが内に入るなど、埋める人は試合の中で入れ替わります。大事なのは誰が立つかより、どのレーンにも人がいる状態を保つことです。
- 3バックのチームでも5レーンの考え方は使えますか?
- 使えます。3-5-2や3-4-3では、ウイングバックが大外のレーンを担当し、インサイドハーフやシャドー、前に出てくるセンターバックがハーフスペースを埋めるのが一般的です。







