
ダービーで1-3。勝ち点を落としたことよりも、インテル・ミラノ(Inter)にとって重かったのは、試合の入りの悪さが繰り返されていることだったのかもしれない。フェイエノールト戦の前後に伝わってきた更衣室の声は、その空気を映している。
FC Inter 1908が転載したガゼッタ・デッロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)の報道によると、ミラン戦の敗戦後、チーム内で率直な話し合いがあった。選手たちの間では、試合を「プレゼントしてしまう」ことにうんざりしているという内容の言葉が合言葉になっていたという。報道では、立ち上がりの緩さの原因は注意力と集中力の欠如と見られている。
ニコロ・バレッラ(Nicolò Barella)は、1-3となる直前の局面で危険を読み違えたことをチームメートに認めたとされる。その場面からモレイラ(Diego Moreira)の直接FKが生まれた。副キャプテンとして、野心あるチームに許されない「軽さ」だったという趣旨の話をしたという。
同報道は、契約問題に気を取られる選手がいたこと、交代や起用への不満を表情に出す行為を今後は許さない空気になったことにも触れている。名前が挙がったのはディマルコとチャルハノールの契約事情だが、これはガゼッタの文脈上の指摘であり、本人たちのコメントではない。負傷中のラウタロ・マルティネス(Lautaro Martínez)も、キャプテンとして話し合いに加わったと伝えられる。
なお、これは非公開の場での発言を伝える報道で、選手本人が公の場で語ったものではない。マルクス・テュラム(Marcus Thuram)は試合前日の会見で、話し合いがあったこと自体を認めたと伝えられている。
フェイエノールト戦の後、ミックスゾーンでピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zieliński)がFCInterNewsなどで伝えられた発言が、ガゼッタの報道と重なる。
原文: "Sì era nell'aria questo momento, era da un paio di partite che soffrivamo ma alla fine vincevamo comunque, poi è arrivata la sconfitta e lì bisognava parlarsi un attimo e darsi una regolata."
訳: 「そうなる時期だった。ここ数試合は苦しみながらも最後は勝っていた。そこに敗戦が来て、少し話し合って気を引き締める必要があった」
さらに、内容は更衣室に残すと断ったうえでこう続けた。
原文: "Dobbiamo alzare l'asticella, giocare meglio e dominare le partite perché siamo forti e abbiamo una rosa di qualità."
訳: 「基準を上げ、よりよくプレーして試合を支配しなければならない。我々は強く、質の高い選手層を持っているのだから」
ジエリンスキはこの試合で得点し、デ・カイプでの3点目になるとも話している。チャンピオンズリーグの目標とされる勝ち点16についても「信じている」と答えた。
ここからは筆者の推測を含む。フェイエノールト戦の3-0は、会議の効果を示す材料として使われやすい。ただ、ジエリンスキ自身が「ここ数試合は苦しんでいた」と認めている以上、一度の勝利でその課題が消えたとは言い切れない。次のコモ戦、そして再び強豪と当たる試合で、立ち上がりの集中が保てるかが物差しになりそうだ。
バレッラが自分のミスを先に認めたとされる点は、チームの空気を整える効果があったとも考えられる。リーダー格が率先して責任を引き受ければ、他の選手が言い訳をしにくくなる。11月1日の記事で触れたとおり、バレッラはダービー翌日に「正しい姿勢が欠けていた」と公に認めていた。内輪と公の場で一貫した姿勢を見せたことは、少なくとも発言面では評価できる。
ガゼッタが契約問題に触れたことは、選手個人を責める意図というより、集団の優先順位を整理する流れで出たものと読める。ただ、更新交渉が長引くチャルハノールの件は、同日にCalciomercato.comが2年契約を望んでいると伝えたばかりで、周囲の注目が集まりやすい。クラブ側がどう調整するかは、今後の見どころの一つだ。
スポーツ×ITの会社でバックエンドエンジニア兼マネージャーとして勤務。インテル関連の情報を中心に発信しています。
最終更新: 2026年11月4日
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