偽9番とは?意味と使うチーム
別名: False nine/False 9/ファルソ・ヌエベ(falso nueve)/ゼロトップ
センターフォワードの位置から中盤へ下がってボールを受けるストライカーのことです。相手のセンターバックを前へ引き出し、空いた背後や中央を味方に使わせます。
要点
- センターフォワードの位置から中盤へ下がってボールを受けます。
- 相手センターバックに「付いていくか、放っておくか」の判断を迫ります。
- 空いた最終ラインの裏へは、ウイングや中盤の選手が走り込みます。
- ゴール前でクロスを待つ選手がいなくなる点が弱点です。
- 3バックの相手には、1人を偽9番に付けられるため効きにくくなります。
どんな役割か
偽9番は、最前線の中央に立ちながら、試合中は何度も中盤まで下がってボールを受けるストライカーです。本来の9番のように最終ラインと駆け引きを続けるのではなく、相手センターバックの視界から外れた場所で前を向くことが仕事です。
ピッチ上での動き
偽9番が相手のボランチとセンターバックの間まで下がると、センターバックは付いていくか、放っておくかを迫られます。付いていけば最終ラインに穴が空き、そこへ両ウイングが斜めに走り込みます。放っておけば、偽9番は中盤で前を向いて自由にパスやドリブルを仕掛けられます。
生まれた背景
考え方そのものは古く、1950年代のハンガリー代表ではヒデクチが前線から下がる役割を担いました。ヨハン・クライフはバルセロナでミカエル・ラウドルップをこの位置で使い、のちにペップ・グアルディオラがリオネル・メッシで世界に広めました。
弱点と対策
最前線にゴール前で待つ選手がいなくなるため、クロスを入れても合わせる人がいない場面が増えます。受けてから前を向ける技術がある選手でなければ、ただ下がるだけになってしまいます。守る側が3バックで1人を偽9番に付けられる場合は、最終ラインの人数を減らさずに対応しやすくなります。
生まれた背景
1950年代のハンガリー代表ではヒデクチとパロタシュが前線から下がる役割を担い、ヨハン・クライフはバルセロナでミカエル・ラウドルップをこの位置に置きました。グアルディオラは、レアル・マドリードとの優勝を左右する一戦でメッシを偽9番として起用し、6-2で大勝しています。マンチェスター・シティでも2020-21と2021-22の優勝シーズンにデ・ブライネやフォーデン、ギュンドアンをこの役で使いました。
使っているチーム
バルセロナ(ペップ・グアルディオラ、2008-09)
レアル・マドリードとの優勝を左右する一戦でメッシを偽9番に置き、相手センターバックのメッツェルダーとカンナバーロを混乱させて6-2で大勝しました。ライン間で受けて前を向き、ドリブルで仕掛けるメッシの特長が最大限に生きた起用です。
スペイン代表(ビセンテ・デル・ボスケ、EURO 2012)
本職のセンターフォワードを置かず、セスク・ファブレガスを偽9番として起用しました。中盤に人数を増やしてシャビやイニエスタ、ブスケツにボールを持たせ続け、大会を制しています。
マンチェスター・シティ(ペップ・グアルディオラ、2020-21〜2021-22)
本職のストライカーではなく、デ・ブライネやフォーデンを偽9番として起用し、プレミアリーグを制しました。
戦術ボードで試すときの見どころ
4-3-3のセンターフォワードを相手ボランチの脇まで下げ、相手センターバックを付いていかせた場合と残した場合の2通りを並べてみてください。付いていかせると最終ラインに空く穴へ、ウイングがどの角度で走り込めるかが見えてきます。
戦術ボードを開く(無料)よくある質問
- ゼロトップとは同じ意味ですか?
- 日本ではほぼ同じ意味で使われます。どちらも、最前線に固定のストライカーを置かず、前線の中央の選手が下がって受ける形を指します。
- どんな選手が向いていますか?
- 背中に相手を背負った状態でも受けて前を向ける技術と、周りを使うパスの判断が求められます。メッシやファブレガスのように、中盤でも通用するタイプが典型です。







