サードマン(3人目の動き)とは?意味と使うチーム
別名: Third-man run/Third man/tercer hombre/terzo uomo/3人目の動き
直接パスを通せない味方に、別の味方を経由してボールを届ける崩し方です。2人がパスを交換している間に、3人目が相手の空けたスペースへ走り込んで受けます。
要点
- 2人がパスを交換し、3人目が空いたスペースで受ける連携です。
- 直接のパスコースが消されていても、良い位置の味方にボールを届けられます。
- 選手が異なる高さに立ち、同じパスライン上に並ばないことが前提です。
- マンツーマンの守備を外す手段としても重視されています。
どんな崩し方か
パスを出したい味方へのコースが相手に消されているとき、近くの別の味方に一度預け、そこからワンタッチで届けてもらうのがサードマンの基本です。ボールを持つ選手(1人目)と中継役(2人目)がパスを交換する間に、受け手(3人目)は相手の死角から空いたスペースへ入ります。直接は見つけられない「より良い位置の味方」にボールを届けられるため、2対2を事実上の数的優位に変える手段になります。
具体的な動き
典型的な形は二つあります。一つは、1人目がボールを前に運んで相手を引き出し、その相手が空けた場所へ3人目が入る形です。1人目は近くの2人目に預け、2人目がその3人目へつなぎます。もう一つは、2人目が相手のライン間で最初の縦パスを受け、相手の背中側から上がってきた3人目に落とす形です。
成立させる条件
選手たちが異なる高さに立ち、同じパスライン上に2人が並ばないことが前提になります。ピッチの幅を使って相手を横に広げておくと、3人目が入るスペースも生まれやすくなります。ボールに関わらない選手の動きも含めて、パスのタイミングと走り出しがかみ合わなければ成立しません。
弱点と対策
相手が低いブロックで中央を閉じると、三角形そのものをつくるのが難しくなり、パスにもより高い精度が求められます。一方で、人に付いてくるマンツーマンの守備に対しては有効な武器です。前へのパスで相手を引き離し、3人目の状況をつくることが、マンツーマン攻略の鍵としてUEFAの分析でも挙げられています。
生まれた背景
サードマンはバルセロナのサッカーの土台として根付いてきた崩し方で、監督が替わっても使われ続けています。グアルディオラのマンチェスター・シティやガスペリーニのアタランタも、三角形から3人目を探す攻撃で知られます。近年はマンツーマンで守るチームが増え、UEFAの技術分析でも、前へのパスで相手を外して3人目の状況をつくることが対策として語られています。
使っているチーム
ブライトン(ロベルト・デ・ゼルビ、2022-23)
GKやセンターバックがボールを止めて相手のプレスを誘い、下がってきたボランチへ縦パスを入れました。ボランチはワンタッチで落とし(レイオフ)、フリーの3人目につないでからチーム全体で前進する、という脱出の形が武器でした。
戦術ボードで試すときの見どころ
4-2-3-1で、ボランチを相手FWのすぐ背後に置き、GKからの縦パス、ボランチの落とし、フリーの味方の前進という3手を再現してみてください。最初のパスを受ける選手が相手を背負っているからこそ、3人目が空く点が見どころです。
戦術ボードを開く(無料)よくある質問
- ワンツーとは何が違うのですか?
- ワンツーはパスを出した本人が戻りのボールを受けますが、サードマンでは最初のパスに関わっていない3人目が受けます。相手の注意が最初の2人に向いている間に、3人目がフリーになるのが特徴です。
- どんな相手に効きますか?
- 人に付いてくる守備や、前から強くプレスをかけてくる相手に特に有効です。引き付けた相手の背後に、すぐ3人目が入れるからです。







